セミナー・プラス①

日常臨床における転移・逆転移の理解に焦点化したGSV

 

講師


馬場 天信(追手門学院大学)

 精神分析的心理療法の視点から治療関係を考えるうえで重要となる鍵は転移、逆転移、エナクトメントを含めた関係性の理解だと言えます。その前提には、アセスメント面接による見立ての理解や作業同盟の基盤となる設定を含めた治療契約があり、その上で様々な治療関係や相互交流が展開します。治療関係を理解する鍵は、クライエントの主訴や生育歴に基づいた対人関係のパターンの理解、重要な他者との関係性の歴史、そして現実の治療外における最近の関係の3点であり、これは「転移の三角形」としてよく言われています。私設開業臨床であれば、転移や逆転移を理解しやすい治療構造や設定をつくりやすいと言えますが、実際の日常臨床ではアセスメント面接に回数をあまりさけない場合や治療環境のニーズから頻度を少なくせざるを得ない場合も多いと思います。その場合は様々な現実的な要素も入り込みますから、転移-逆転移やエナクトメントといった治療関係を理解しにくいとも言えます。

 本セミナーでは、現在臨床を行っている現実的環境の中で治療関係や転移-逆転移をどのように理解していったらよいかを考えることに焦点をあてたグループ・スーパーヴィジョンを行います。初回は転移や逆転移に関する概念や実際について理解する講義を中心に行い、2回目と3回目は参加者が治療関係で何が起きているかを理解したい事例素材を発表してもらい、ディスカッションやコメントを通してそこで生じている関係性の理解を皆さんと深めたいと思っています。

 本セミナーは、普段の臨床実践に精神分析的な視点を取り入れ、転移-逆転移という関係性を理解する手がかりを得たいと思っておられる、大学院修了者から臨床経験が10年程までの方を念頭に行う予定です。

 

日時


2019年5月25日(土)・6月22日(土)・7月27日(土)

いずれも14:00~17:00

受講料


(全3回合計)

一般:18,000円

学生:15,000円

定員


4~5名

会場


KIPP桃山心理オフィス(京都市内)

受講申込方法


申込を締め切りました。

2019年10月以降に再度開催予定です。