2020年度KIPP対人関係精神分析セミナー


ごあいさつ

 陽春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃よりKIPP 対人関係精神分析セミナーに温かなご支援とご理解をいただき、厚く御礼を申し上げます。今年度で本セミナーは17年目を迎えました。これまで本セミナーを支えてくださった参加者の皆様、そして講師の先生方に深く感謝いたします。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 近年ますます複雑化する社会のなかで、人々が抱える悩みや葛藤、人間関係のトラブル、そして集団や組織の問題は多岐に渡り、「心の専門家」の関与なくしては解決が難しくなっています。「どの人もすべて何よりもまず端的に人間である」これは、対人関係論の創始者であるサリヴァンの基本的人間観を示す言葉です。同じ種として人間は他者との共存が宿命づけられており、基本的な動機として他者とのかかわりを求めているというのがこの言葉の示唆するところです。まさに人あるところに心の専門家ありということかもしれません。多様化する現場からのニーズに精神分析はどのように貢献できるか、私たちは今、こうした課題に直面しているのではないでしょうか。

今年度のKIPP対人関係精神分析セミナーは臨床実践の基盤ともいえる「かかわること、遊ぶこと、抱えること」をテーマに全6回の講義を行います。哲学、学校臨床、児童思春期の集団精神療法、ジェンダー論や精神分析的治療関係の展開など、さまざまな視点からテーマを掘り下げていく予定です。

 

 本セミナーでの学びが、複雑で、時に困難な日々の臨床現場に寄与することを願っております。多くの皆様にご参加いただけますよう、心よりお待ち申し上げております。

一般社団法人京都精神分析心理療法研究所

所長  横井 公一