第4回

日時:2019年12月22日(日) 10:30~16:30

会場:未定(京都駅周辺)

難しいクライエントと関係性を作る

 

講師:川畑 直人



現在では、精神分析において、関係性という概念は、自明のごとく用いられている。しかし、そもそも関係性とは何かと問うと、不明な点が多い。私たちがクライエントとの間で構築する関係性とは何なのか、その多面的な性質について、発達論、精神病理論、社会・組織論の次元から検討してみたい。その上で、統合失調症、発達障害、境界例、非行・犯罪など、心理臨床の現場で出会うさまざまな難しいクライエントとの関係性について考えてみたい。

 

講師:山本 雅美


分析家がしばしば難しいと感じるクライエントの行動について、Feiner (1982)は、3つのカテゴリーをあげている。それは空想や抽象を用いることができない具体性concreteness、外的現実が否認されるために喚起される不快感obnoxiousness、そしてクライエントが何かを秘めていてどこか不在の手の届かなさbeing hard to reach である。このようなクライエントの難しさはセラピストに混乱、困惑、無能感、怒りなどさまざまな反応を生じる。これらの逆転移反応をセラピストとして持たざるものとして扱うのではなく、クライエント支援のためにどのように活用できるのか転移—逆転移の効用について考える。

 

★参考テキスト

Feiner, A. (1982) Comments on the Difficult Patient. Contemporary Psychoanalysis, 18(3), 397-411.