第1回第二弾

日時:2021年4月11日(日)10:30~13:00

特別編『森有正との対話の試み(第二弾):アモルファス自我構造と日本の精神分析』

講師:鑪 幹八郎

指定討論:川畑 直人



本年1月21日にオンライン開催しました、鑪幹八郎先生による2020年度KIPP対人関係精神分析セミナー「森有正との対話の試み」の第二弾を急遽開催する運びとなりました。今回は、前回のセミナーで十分に時間を割くことができなかったアモルファス自我構造と日本の精神分析を中心にお話しいただきます。指定討論は、KIPPの川畑直人先生が担当されます。指定討論の内容は、前回のセミナーを踏まえて、あらかじめ鑪先生に提示し、それに対して鑪先生に答えていただく形で、セミナーを進める予定です。日本における精神分析的臨床について、多くの示唆を得ることができると期待しています。たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

 

※鑪先生から、以下の通り、アモルファス自我構造についての簡単な解説とメッセージをいただいています。

 

『アモルファス』という言葉は、「曖昧」を少し勿体ぶって使ったということです。意味があるとすれば、自己内容が混とんとしている、曖昧という意味です。特徴は三つあります。

1.自己内容が単純化していること

2.組織だって構造化が未熟であること

3.内容(鉱物)が流動的で、外の刺激に影響を受けやすい

この特徴は工学ではよく知られています。「アモルファス」も工学の用語です。大江健三郎さんがノーベル賞受賞の講演で使った「日本人の曖昧さ」ということばと同じです。これを図解して説明してしたのが、いくつかの図式です。心の状態(自己)をある程度、構造化して理解するか、或いは図式的に理解するような習慣がある人には分かりやすいのではないかと思っています。私達が欧米人に出会って話をしたり、また討論をしたりすると言い負かされしまい、悔しい思いをすることが多いですが、これを図式的にとらえるとどうなるかを考えたものです。みなさんに良いアイデアがあれば教えてください。私としては、自分の臨床で使っていて、役に立ってる感じをもっています。私達の「対人関係精神分析」のアイデアとしては、それほどズレてはいないと思っています。むしろ、比較文化的視点(ローランド氏)が加わり、面白いのではないでしょうか。

 

★参考テキスト

森有正著(1982)『森有正全集』全14巻 筑摩書房

森有正著(1976)『いかに生きるか』講談社現代新書

鑪幹八郎著(2019)『森有正との対話の試み』ナカニシヤ出版

 

鑪 幹八郎 Tatara, Mikihachiro

臨床心理士・教育学博士・WAWI精神分析家

所属:ふたばの里精神分析研究室室長/広島大学名誉教授/京都文教大学名誉教授

著書:著作集『第1巻 アイデンティティとライフサイクル論』/『第2巻 精神分析と心理臨床』/『第3巻 心理臨床と倫理・スーパーヴィジョン』/『第4巻 映像・イメージと心理療法』/『森有正との対話の試み』(ナカニシヤ出版)他多数

訳書:H. S. サリヴァン『精神医学は対人関係論である』共訳 (みすず書房)他多数

 

川畑 直人 Kawabata, Naoto

臨床心理士・教育学博士・WAWI精神分析家・WAWI児童青年心理療法家

所属:京都文教大学/一般社団法人京都精神分析心理療法研究所/(有) ケーアイピーピー

著書:『対人関係精神分析の心理臨床』監修(誠信書房)/『臨床心理学』共著 (培風館)

訳書:S. ビューチュラー『精神分析臨床を生きる』監訳/F. パイン『欲動・自我・対象・自己』監訳 (創元社) 


会場:オンライン開催(Zoom)

定員:60名

受講料:3,000円(一律)


お申し込みは、申込要項をご確認ください。

申込期日:2021年3月26日(金)

お申し込み後、5日以内に返信がない場合、メールが届いていない等の不具合の可能性もあるため、お手数をおかけいたしますが、info@kipp-u.co.jpまでご連絡をお願いいたします。


【ご著書のご購入をお考えの方】

アマゾンをはじめ各ネット書店でお買い求めいただけます。

ナカニシヤ出版ネット書店様よりご購入される方は、

http://www.nakanishiya.co.jp/book/b477755.html

こちらのURLよりご注文いただき、備考欄に「セミナー参加者」とお書きいただけましたら、送料・手数料無料にてご購入いただけます。